●烏丸御池の鍼灸院、重症の五十肩、背中で手をつなぐまでの奮闘
こんにちは、鍼灸師の佐藤由紀乃です。自分の、五十肩体験記です。
あなたの五十肩は改善します。
一般的には回復までに、半年から2年ほどかかる、と言われています。
鍼灸院にも、五十肩の症状で、患者さんがご来院されます。
8年ほど前でしょうか、私は五十肩(四十肩)になりました。
鍼灸学校を卒業して、インターンと訪問マッサージの仕事はじめた頃でした。
整形外科に通い、ステロイド注射を受けたりしたのですが、一向に良くならず、
先生から、手術を勧められるほど、重症でした。
その病院では、「関節鏡視下受動術」を行っていました。
患部に小さな穴を開け、関節鏡をいれ、モニターで状態を診て、癒着をはがしたりする手術の方法です。
「術後にリハビリをするから、1週間以上、仕事は休む必要があります。改善しますが、以前と同じぐらいによくなるかは、わかりません。」
と、説明がありました。
マッサージの仕事を始めたばかりで、長期に休むのは難しく、手術は受けませんでした。
病院で行うリハビリテーション、鍼灸治療、リンパ療法・・。
いろいろな施術を受けながら、自分でストレッチもしました。
1年ほどで、日常生活には、支障がなくなりました。
そこから、わたしの挑戦がはじまりました。
元ヨガ・インストラクターなので、自分の柔軟性は、ポーズで覚えていたのです。
当時、腕を横から、120度以上上げられませんでした。
この動作を外転、といいます。180度上げると、バンザイになります。
様々な勉強会で学ぶと、自分のからだを実験台に試し、セルフリハビリを続けました。
間もなく、頭の上で、両腕を伸ばすことができるようになり、立ち木のポーズが完成。
徐々に、できるポーズが増えてきました。
そして、最期に残ったのは、腕を内側や、外側にねじる動作です。
日常生活では、
- シートベルトをしめるとき
- 洗髪するとき
- コートを脱ぐとき
- エプロンのひもを結ぶとき
に使います。
背中側で、手をつなぐポーズでは、
下の腕は、肩を内側にねじる動作、内旋
上の腕は、肩を外側にねじる動作、外旋
する必要があります。でも、
腕を後ろでつなぐ動きは、日常生活には必要ありません。
一般的に、背中で手がつなげるかどうかを、試すことさえ、ほとんどないかと。
マニアックな鍼灸師が、自分を実験台にしていただけなので、
エプロンのひもが結べたり、洗髪ができれば、十分です。
結局わたしが、完全に肩の動きが戻すのに、3年以上かかってしまいました。
マッサージの仕事で、腕や肩に負担をかけていたこともあるでしょう。
こんな回り道をしていた私を、反面教師にしてくださいね。
四十肩、五十肩 その他の記事です。
拘縮期のリハビリ
コートを脱ぐとき痛くない
手を後ろに回せるように
あともう少し、改善するといいな、と感じられましたか。
あなたの腕、少しずつ動かしやすくなります。
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定休日:月曜・木曜(臨時営業日あり)
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